あいさつ
特定非営利活動法人
鹿児島県腎臓病協議会会長 出森幸一
この度、2024年6月16日に開催されたNPO鹿腎協第2回臨時理事会において、引き続き会長に選出され、就任いたしました。甚だ微力ではございますが、会員の皆さまの力強いご支援を頂き、先人や諸先輩方に恥じない患者 会活動が推進できるよう、鋭意励んで参りますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。
当会は、1972年4月に設立して以来、「透析患者のいのちと暮らしを守る」をスローガンに活動を続けて参りました。2014年4月にはNPO法人格を取得して再出発し、任意団体として活動を続けてきた42年間を継承しつつ、透析患者をはじめ腎臓病患者が抱える問題を社会の課題としてとらえ、解決に向けて活動を展開し、社会の負託にこたえていきたいと思っています。
かつては高額な医療費自己負担や透析台数の絶対的不足、通える範囲に透析施設がなく、だれもが透析を受けられない状況にありました。その後、患者会活動や透析関係者のたゆみない努力により、今では「いつでも、どこでも、だれもが」安心して透析を受けることができています。このような有難い透析医療制度や、医療費助成制度・福祉制度により、腎不全を患い不幸にして透析を受けることになっても、普通の暮らしが叶うようになりました。NPO鹿腎協は、これら制度を社会の財産ととらえ、今日と明日の透析患者ひいては慢性腎不全患者が希望を失わずに生きていくための糧となるよう、制度を後退から守ることを活動の柱としております。
透析など腎代替療法を取り巻く環境は、患者の高齢化や社会保障財政の問題など、様々な変化のうねりの中で、通院や入院、入所の問題、負担増・給付抑制の問題など、様々な課題が浮上しつつあります。組織内では組織率の低下や腎友会の担い手の問題など、様々なマイナスの局面と向き合わざるを得なくなってきました。鹿腎協は現状を受け入れつつも状況の好転を求め、環境の変化や諸課題に対応できる患者会を目指し、組織強化にも取り組んで参ります。皆様のご指導、ご支援、ご協力を心からお願い申し上げます。
鹿腎協について
NPO鹿腎協は、「腎臓病患者の命とくらしを守る」を活動の理念としている団体です。腎臓病患者の医療と福祉の向上、自立と社会参加、そして県内の患者とその家族をはじめ、広く一般社会に対して、腎臓病に関する正しい知識の普及と啓発を行い、もって県民の医療、保健、福祉の増進に努める活動を行っています。 腎臓病患者の医療と福祉を向上させるため、毎年、県や市町村に要望活動を行っています。国に対しても毎年、国会請願のための署名活動を会員を挙げて行い、「腎疾患総合対策」の早期確立を要望する国会請願行動を全国組織である一般社団法人全国腎臓病協議会と共に行っています。 その他、より良い透析生活を送るための学習会や、親睦を深めるための交流会、医療・福祉の最新情報や各種行事、会員からの便りなどを載せた会報「かじんきょう」を年4回発行しています。 少しでも患者の方に、会報や行事を通じ、県内はもとより全国の透析仲間を知り、「辛いのは自分だけではないから頑張ろう」という気持ちを持ち、透析患者として生きていくための心の支えになれたらと考えています。 鹿腎協を運営する役員や事務局員は、会の存続と会員のためになることを考えるという共通の認識のもと信頼関係で結ばれています。又、自身も透析患者であることから活動や仕事が過多にならないように配慮して、活動や業務を行っています。
患者のために
県単独事業の重度心身障害者医療費助成制度により、医療費の自己負担分が助成されているという有難い制度があります。この制度により、鹿児島県の透析患者は医療費自己負担がゼロとなり、所得制限や年齢制限がなく医療費が無料となっています。自己負担がまったくないのは本県のほか3県しかありません。この制度が現状のまま継続されるよう、鹿腎協は毎年、県や市町村に要望活動を行っています。 また、透析を受けても合併症が少なく、元気で長生きできるための情報を提供したり、災害が起きても透析の中断により命の危険に遭わないよう、災害時の行動について情報を提供しています。 さらに、事務局内に相談コーナー(主に電話相談)を設け、腎臓病患者や透析患者の相談に応じています。国民病ともいわれ国を挙げて取り組まれているCKD(慢性腎臓病)対策についても、本会は、県や市町村が主催する講演会などに共催として参加し、CKDが進行し、現在透析治療中の患者が自身の体験を語る体験発表などを行っています。 さらに透析を導入された患者さんには、患者会(腎友会)の活動について説明し、その趣旨を理解していただき、入会を勧誘する活動も行っています。会員の方には年1回通常総会を開き、会の運営等について報告を行っています。 >>鹿腎協の活動についてはこちら<<
鹿腎協の概要
名 称
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特定非営利活動法人 鹿児島県腎臓病協議会 |
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所 在 地
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〒890-0045 鹿児島市武1丁目45-36 敬愛ビル101号 |
電話番号
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099-253-8758 |
FAX番号
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099-230-7373 |
E-Mail
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kajinkyo@nifty.com |
設 立 日
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・1972年(昭和47年)4月7日(人工腎友の会)会員数56名・2014年(平成26年)4月1日NPO法人格取得 特定非営利活動法人 鹿児島県腎臓病協議会となる。 |
会 員 数
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2024年5月31日現在 1051名 |
職 員 数
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事務局員 3名 |
営業時間
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{月曜日・金曜日}9:00~15:00 {火曜日・木曜日}9:00~16:00 |
鹿腎協の組織
会 長
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出森幸一 |
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副会長
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中釜寿代・上原髙樹 |
事務局長
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鮫島義久 |
理 事
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・有村策男・古城和文・坂口耕夫・工藤和己・園田宏樹・川南幸三 ・中島辰朗・菅原 貞子・長田眞利・林和洋 |
監 事
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池松孝治・篭原芳幸 |