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会員の皆様 新年あけましておめでとうございます。

本年もどうぞよろしくお願いいたします。

昨年は、忘れられない出来事がたくさんありました。

中でも隣県熊本の地震には驚かされました。被災された熊本の仲間達は、

日々の生活の事もさることながら、透析の確保に腐心されたようです。

それでも、腎友会や透析医会の先生方、さらに行政の連携も加わり、

すべての会員が、時間制約があるとはいえ透析できたことを聞いて、まずは

一安心しました。

また、フリーアナウンサー長谷川某の「透析患者は自費で透析し、払えな

いものは死ぬべきだ」とのネット配信がありました。

この配信の前には相模原市で障害者刺殺事件がありました。刺殺事件犯人

の言動は、障害者を厄介者として、社会から抹殺しようという、異常な排

外主義者である点で、長谷川某と共通しているように感じます。さらに、

次期アメリカ大統領に決まったトランプの人種差別とも共通点があり,

世の中が排他的風潮になっていくようで、なにかしら恐ろしさを覚える

のは私だけでしょうか。

こうした出来事を案じて、今年以降の世界は、第二次大戦以来の試練を

迎える公算が大きいと言う学者もいます。私には良く解りませんが、

透析患者や腎友会を取り巻く環境が厳しくなっていくであろうことは

予測できます。透析医会の先生方や行政とのより一層の協力関係を築

いておくことが大事になるのではないでしょうか。

いずれにせよ、情況がどのようになろうとも私たちは私たちの果たす

べき役割をしっかりと果たしていかなければなりません。

ところで、本年は鹿腎協が設立されて45年になります。

1972年(昭和47年)4月、患者56名、医師、家族など三百数十名が

集まり、鹿児島県人工腎臓友の会が設立されました。以来営々として

様々な活動が絶えることなく続けられてきました。そして、設立から

42年後の総会において、それまでの任意団体からNPO法人として

新たなスタートを切ることになりました。

おかげさまで、今日の私たちは、「いつでも、どこでも、無償で透析

ができる」恵まれた環境にあります。これは、先輩方の文字通り命

がけの努力の賜物であることを片時も忘れてはなりません。と同時に、

それを守り、後人に引き継いでいくことも私たちが果たさなければ

ならない使命です。このことをしっかりと胸に刻み、迎えた2017年

が素晴らしい年になるよう力を合わせ魅力ある腎友会を築いていき

ましょう。

【城山展望台からの初日の出】

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